体外衝撃波(ショックマスター)とは?筋肉や慢性的な痛みに対する新しい治療
最近、整形外科やスポーツ医療の分野で
**体外衝撃波(ショックマスター)**という治療が注目されています。
体外衝撃波とは、特殊な衝撃波を体の外から患部に伝えることで
- 痛みの軽減
- 血流改善
- 組織の回復促進
を目的とした治療法です。
ヨーロッパでは20年以上前から使用されており、現在では日本でも整形外科やスポーツクリニックなどで導入が進んでいます。
体外衝撃波は筋肉にも効果があります
体外衝撃波(ショックマスター)は、足底筋膜炎や腱炎などの治療で知られていますが、近年では筋肉に対する治療効果についても研究が進んでいます。
慢性的な筋肉の硬さ、筋膜性疼痛症候群(いわゆるトリガーポイント)、スポーツによる筋損傷などに対して、体外衝撃波が有効である可能性が報告されています。
体外衝撃波が筋肉に作用するメカニズム
体外衝撃波は組織に対して
機械的刺激(mechanotransduction)
を与えます。
この刺激が細胞レベルで生物学的反応を引き起こし、筋肉の痛みや硬さの改善につながると考えられています。
主な作用は次の3つです。
① 血流改善(血管新生)
衝撃波刺激により
血管内皮増殖因子(VEGF)
などが誘導され、局所の血流改善が起こるとされています。
慢性的に硬くなった筋肉は
虚血
↓
代謝低下
↓
痛み物質蓄積
という状態になります。
衝撃波によって血流が改善すると
- 酸素供給増加
- 老廃物除去
- 筋緊張改善
が起こると考えられています。
② 神経への作用(疼痛抑制)
衝撃波は
疼痛受容器(nociceptor)
にも影響すると報告されています。
研究では
- Substance Pの減少
- 痛み受容器密度の低下
などが報告されており、慢性痛の軽減につながる可能性があります。
これは慢性腰痛や肩こりなどの治療にも応用されています。
③ 筋膜・トリガーポイントへの作用
慢性的な筋肉の痛みの多くは
筋膜性疼痛症候群(MPS)
が関与しています。
トリガーポイント周囲では
- 血流低下
- 代謝異常
- 持続的筋収縮
が起きています。
体外衝撃波はこれらの異常を改善し、筋肉の緊張を緩和すると考えられています。
ショックマスターは一般的な電気治療器と何が違うのか
接骨院ではさまざまな電気治療器が使用されています。
例えば
- 低周波治療
- 干渉波
- EMS
- 超音波治療
などです。
これらは主に電気刺激や振動で筋肉を刺激する治療です。
一方、体外衝撃波は
衝撃波という機械的エネルギーを組織に伝える治療です。
電気刺激とは仕組みが大きく異なります。
電気治療との違い
| 一般的な電気治療 | 体外衝撃波(ショックマスター) | |
|---|---|---|
| 刺激 | 電気刺激 | 機械的衝撃波 |
| 作用部位 | 主に表層 | 深部組織まで到達 |
| 目的 | 筋肉をほぐす | 組織回復を促す |
| 持続性 | 短い | 比較的長い |
一般的な電気治療は
筋肉をリラックスさせることが目的です。
体外衝撃波は
組織の回復反応を促す治療と考えられています。
体外衝撃波が使われる症状
体外衝撃波は以下のような症状で使用されています。
- 足底筋膜炎
- アキレス腱炎
- シンスプリント
- テニス肘
- 肩の痛み
- 慢性腰痛
- 筋肉の硬さ
- スポーツによる筋損傷
スポーツ医療では慢性痛の治療として広く利用されています。
施術は痛いの?
体外衝撃波は、患部に刺激を与えるため
多少の刺激感を感じる場合があります。
ただし、多くの方が
「思ったより痛くない」
「我慢できる程度」
と感じることが多いです。
症状や部位によって刺激の強さは調整できるため、状態に合わせて施術を行います。
当院での体外衝撃波治療
当院(新都心アーバン鍼灸接骨院)では、まず痛みの原因となる筋肉や組織を評価します。
触診だけでなく、必要に応じて
- エコー(超音波検査)
- 可動域評価
- 圧痛点確認
などを行い、原因を確認します。
そのうえで
- 体外衝撃波
- 手技療法
- ストレッチ
- 運動療法
を組み合わせながら施術を行います。
治療によって目指す未来
当院では、単にその場の痛みを取るだけでなく
痛みの出にくい体を作ることを目標にしています。
体外衝撃波によって
- 長く続いていた痛みが軽減する
- スポーツを再び楽しめる
- 日常生活が楽になる
- 痛みを気にせず仕事や家事ができる
といった変化が期待できます。
体外衝撃波は何回くらいで効果が出る?
体外衝撃波の効果は症状によって異なりますが、一般的には
1回〜数回の施術で変化を感じる方が多いと言われています。
多くの研究では
週1回程度の施術を3〜5回
行うことで改善がみられるケースが報告されています。
ただし症状や状態によって回数は異なります。
例えば
比較的早く改善することが多い症状
- 筋肉の張り
- トリガーポイント
- 肉離れ後の硬結
これらは 1〜3回程度で変化を感じることもあります。
少し時間がかかることがある症状
- 足底筋膜炎
- アキレス腱炎
- シンスプリント
- テニス肘
これらは 3〜5回程度の施術を行うことが多いです。
慢性化した症状ほど、組織の回復に時間がかかるためです。
施術頻度
施術は通常
週1回程度
のペースで行うことが多いです。
衝撃波によって組織に刺激が加わると、その後数日〜1週間ほどかけて生体反応が起こるため、この間隔で施術を行うことが一般的です。
施術時間
衝撃波の施術時間は
3〜5分程度
と比較的短時間です。
ただし評価や手技療法、運動療法などを含めて施術を行うため、全体の施術時間は症状によって異なります。
最後に
体外衝撃波(ショックマスター)は、
慢性的な痛みや筋肉の硬さ、腱のトラブルなどに対して使用される治療法です。
一般的な電気治療とは異なり、組織そのものに刺激を与えることで、痛みの改善や回復を促すことを目的としています。
長く続いている痛みやスポーツによる慢性的なトラブルなどでお困りの方は、一度ご相談ください。
参考論文
Extracorporeal shock wave therapy in musculoskeletal disorders
Biological effects of extracorporeal shock wave therapy
Extracorporeal shock wave therapy for myofascial pain syndrome
Shockwave therapy for muscle injuries and hematomas
Extracorporeal shock wave therapy for muscle spasticity: systematic review
| 住所 | 〒330-0843 埼玉県さいたま市大宮区吉敷町2丁目85-1 |
|---|---|
| アクセス | JRさいたま新都心駅東口より徒歩8分 |
| 駐車場 | 近隣にコインパーキング有 |













