ランナーに多い足底腱膜炎(足底筋膜炎)〜原因・症状・当院での根本アプローチ〜

「朝起きて一歩目が痛い」「走り始めにかかとがズキッとする」
そんな経験はありませんか?

ランナーや立ち仕事の方に多く見られる**足底腱膜炎(そくていけんまくえん)**は、
放っておくと慢性化しやすく、日常生活にも支障をきたす厄介な疾患です。

今回は、足底腱膜炎の医学的な原因から、当院の最新治療(ショックマスター)までを詳しく解説します。


足底腱膜炎とは?

足底腱膜炎とは、**かかとから足の指の付け根にかけて張る「足底腱膜」**という膜状の組織に炎症や線維化が起こる疾患です。
この腱膜は、足のアーチ(土踏まず)を支え、歩行・走行時の衝撃吸収と推進力の伝達に関わっています。

ランニングや立ち仕事などで過剰な負担や繰り返しの牽引ストレスが加わることで、腱膜に微小な損傷が生じ、痛みや炎症が発生します。


医学的にみる原因と発症メカニズム

① 解剖学的背景

足底腱膜は、踵骨から足趾へ扇状に広がり、足弓(アーチ)の維持と衝撃吸収を担っています。
この組織が過度に引き伸ばされることで、踵骨付着部付近に微小断裂や線維変性が起こります。

正常では柔軟なコラーゲン線維が整然と並んでいますが、繰り返しのストレスで線維が乱れ、血流が悪化し、痛みが慢性化していきます。


② ランナーに多い理由

走行時の足底腱膜は、体重の2〜3倍の衝撃を受けています。
「着地→ミッドスタンス→蹴り出し」の各局面で、腱膜は以下のように負担を受けます。

  • 着地(ヒールストライク)時:踵に衝撃が集中し、腱膜が急激に伸張
  • 蹴り出し時(トゥオフ):足趾の背屈により腱膜がさらに引き延ばされる

この“衝撃+牽引”の繰り返しが、足底腱膜に慢性的なストレスを与えます。
結果として、線維の変性(degeneration)と疼痛物質の蓄積が生じ、炎症を伴わない“腱症(tendinopathy)”に移行するのです。


③ バイオメカニクス的要因

以下のような身体的特徴・動作癖も発症リスクを高めます。

  • 扁平足(過回内):常に腱膜が引き伸ばされる
  • ハイアーチ(過回外):衝撃吸収が弱く、一部に負担集中
  • ふくらはぎやアキレス腱の硬さ:足関節背屈制限による早期踵挙上
  • 骨盤の前傾や膝の内旋:ランニングフォームの崩れによる過負荷

④ 外的要因

  • クッション性の低いシューズ
  • 硬い路面(アスファルト)でのランニング
  • 急な距離・ペースの増加
  • 体重増加・荷重ストレス
  • ウォームアップ不足

⑤ 組織レベルでの変化

エコー検査では以下のような変化が見られます。

  • 腱膜の肥厚(6mm以上)
  • コラーゲン線維の配列乱れ
  • 血流異常・瘢痕化
  • 微小な石灰沈着

炎症性というよりも、「組織の劣化・循環障害」といえる病態が中心です。


当院での治療:エコー × ショックマスターで“原因”に直接アプローチ

① エコー(超音波画像)による評価

当院ではまず、**エコー検査で足底腱膜の状態を“見える化”**します。
腱膜の厚みや線維走行、炎症や浮腫の有無をリアルタイムで観察。
「どこが原因なのか」「どの段階の炎症か」を明確にした上で施術方針を決定します。


② ショックマスター(体外衝撃波治療)

〜慢性足底腱膜炎の第一選択〜

当院が最もおすすめする治療機器が、ショックマスター(圧力波治療機)です。
世界的には「ESWT(Extracorporeal Shock Wave Therapy)」として広く普及し、
足底腱膜炎の治療における科学的エビデンスが最も確立された治療法
のひとつです。

作用メカニズム

  1. 組織再生促進作用
    衝撃波が腱膜細胞に微小な刺激を与え、**成長因子(TGF-β, VEGF)**の産生を促進。
    結果として、血流改善・線維修復・コラーゲン再構築が進みます。
  2. 鎮痛作用
    衝撃波が痛覚神経を刺激し、C線維の興奮を抑制
    さらに**Substance-P(痛み伝達物質)**を減少させることで、痛みを感じにくくします。
  3. 瘢痕組織・石灰沈着の破砕
    長期間の硬化・線維化を柔らかくし、組織の伸張性を取り戻します。

施術効果と実績

  • 施術時間は5〜10分
  • 3〜5回の照射で痛みが半減〜消失するケース多数
  • 海外の研究でも約80%の改善率が報告されています。

当院では、急性期〜慢性期まで状態に応じた照射設定を行い、
患部への直接刺激に加え、ふくらはぎ〜アキレス腱までの関連筋群にもアプローチします。


③ 補助療法の併用

ES-8000(立体動態波)

深部の筋膜・血流に働きかけ、痛みの緩和と循環改善を同時に行います。
ショックマスターとの併用で、**「急性期の鎮痛」+「慢性期の修復」**を両立。

ニューボックスⅡ(微弱電流)

細胞代謝を高め、ATP産生を促進
炎症期でも痛みを抑えながら回復をサポートします。

鍼治療

ふくらはぎや足底筋への鍼刺激で、筋緊張を緩和し神経の興奮を抑制。
電気治療との併用により、相乗的な鎮痛効果を得られます。

手技療法・ストレッチ指導

筋膜リリースや下肢ストレッチで、足底腱膜への牽引負担を軽減。
再発防止のためのセルフケア・ストレッチ法も指導します。


当院の強み ―「見える」+「治す」治療を両立

  1. エコーで原因を明確に可視化
  2. ショックマスターで組織を修復・再生
  3. 根本改善+再発予防をサポート

足底腱膜炎は、痛みを“我慢”するほど治りづらくなります。
「朝の一歩が痛い」「走ると足裏が張る」と感じた時点で、早めの治療が肝心です。


まとめ

足底腱膜炎は単なる「炎症」ではなく、組織の変性・血流障害・神経過敏化が絡み合う複雑な疾患です。
湿布やマッサージだけでは改善しにくく、再生医療的アプローチが求められます。

新都心アーバン鍼灸接骨院では、
✅ エコーによる正確な評価
✅ ショックマスターによる根本的な組織再生
✅ 再発予防までのトータルサポート
を行い、ランナーの「走れる足」を取り戻します。


さいたま新都心駅から徒歩8分

「他では治らなかった足底の痛み」も、
ぜひ一度、新都心アーバン鍼灸接骨院へご相談ください。

ブログ監修者
院長 今泉友太
新都心アーバン鍼灸接骨院
院長 今泉友太(いまいずみ ゆうた) 

柔道整復師および鍼灸師の国家資格を所持し、整形外科で約10年の勤務経験を通じて、急性・慢性を問わず数多くの症例に対応してきた実績あり。

再発予防まで視野に入れた施術と明確な説明は、多くの患者様より高い信頼と評価を受けており継続的な通院にもつながっている。

また学生時代にラグビー部に所属していた経験から、ケガや故障に悩む学生やスポーツ愛好家の方々へのケガのケアやコンディショニングにも力を入れている。

はり師免許証
きゅう師免許証
柔道整復師免許証
キャンペーン画像

電話

Web予約

LINE

住所 〒330-0843
埼玉県さいたま市大宮区吉敷町2丁目85-1
アクセス JRさいたま新都心駅東口より徒歩8分
駐車場 近隣にコインパーキング有
診療時間
※最終受付は受付終了の30分前です。