腕のしびれ ―首のせいだけじゃない?
胸郭出口症候群(TOS様症状)とは
はじめに
「手がしびれる」「腕が重い」「指先が冷たい」
このような症状があると、多くの方は「首(頚椎)」に原因があると考えがちです。
しかし実際には、**胸郭出口症候群(TOS:Thoracic Outlet Syndrome)**と呼ばれる、
“神経や血管が首と胸の間で圧迫される”ことによる症状も非常に多くみられます。
頚椎症性神経根症と似ているため見落とされやすく、
病院で「異常なし」と言われても症状が続く方の中には、このTOS様症状が潜んでいるケースもあります。
■ 胸郭出口症候群とは?
胸郭出口とは、「鎖骨の下」や「首の前側」にある、
神経(腕神経叢)や血管が通る細いトンネルのような部位です。
この通り道が、筋肉の硬さや姿勢の崩れによって狭くなることで、
神経や血管が絞扼(締めつけ)され、しびれやだるさが出現します。
主に圧迫されるポイントは以下の3箇所です。
- 斜角筋隙(首の前の筋肉の間)
- 肋鎖間隙(鎖骨と第一肋骨の間)
- 小胸筋下隙(胸の前で神経が通るトンネル)
■ 胸郭出口症候群と頚椎症の違い
| 項目 | 胸郭出口症候群(TOS) | 頚椎症性神経根症 |
|---|---|---|
| 圧迫部位 | 筋肉・鎖骨・小胸筋周囲 | 椎間板や骨の変形 |
| しびれの範囲 | 小指・薬指側が多い | 首〜肩〜腕全体 |
| 姿勢との関係 | 猫背・なで肩で悪化 | 首の動きで変化 |
| 好発年齢 | 若年〜中年女性、スポーツ選手 | 中高年 |
■ 当院での評価とアプローチ
さいたま新都心アーバン鍼灸接骨院では、
**「原因の特定」→「神経絞扼の解除」→「再発防止」**の3段階で施術を行います。
① エコーによる“見える化評価”
エコーを用いて、斜角筋・小胸筋・鎖骨下動脈周囲の筋緊張や神経走行を確認します。
しびれの原因が「神経由来」なのか「筋性」なのかを視覚的に把握することで、
的確な部位にアプローチできます。
② ニューボックスⅡによる神経絞扼への直接アプローチ
TOSでは、神経の通り道を塞ぐ“筋肉の過緊張”が主な原因です。
当院ではニューボックスⅡを使用し、
深層筋の緊張を直接緩めることで、神経の通り道を広げていきます。
- 斜角筋や小胸筋の過緊張に対してピンポイントで通電
- 神経絞扼部の血流・代謝改善を促進
- 自律神経性の緊張(冷えやしびれ)にもアプローチ
ニューボックスⅡは通常の低周波よりも深い層に作用し、
神経そのものを圧迫している筋群の緩解に優れた機器です。
③ ショックマスターで筋膜・周囲組織をリリース
慢性的なTOSでは、斜角筋や小胸筋、肩甲骨周囲に筋膜の癒着が生じています。
この癒着が神経の滑走を妨げ、しびれを慢性化させます。
当院では「ショックマスター(圧力波治療)」を用い、
筋膜や腱膜を広く刺激。
ニューボックスⅡで緩んだ深層筋に加え、表層〜中層の癒着を同時にリリースします。
これにより、
- 神経の滑走性向上
- 肩甲帯の可動性改善
- 再発しにくい筋バランスの回復
を実現します。
④ 手技療法・鍼治療による総合的な調整
筋緊張の根本にある姿勢性の問題・自律神経バランスも整えるため、
手技療法では斜角筋・胸鎖乳突筋・小胸筋・肩甲下筋などを中心にリリース。
さらに、鍼治療を組み合わせることで、
神経興奮の鎮静化や筋内血流の改善を図り、より持続的な緩和を狙います。
⑤ 運動療法とセルフケア指導
胸郭出口症候群は“再発しやすい”ため、施術後は以下のような指導を行います。
- 猫背改善ストレッチ(胸を開く)
- 斜角筋ストレッチ
- 呼吸トレーニングで胸郭の拡張を促す
- 重い荷物を片側で持たない習慣化
施術とセルフケアを並行して行うことで、
しびれやだるさの再発を防ぎ、根本改善へと導きます。
■ まとめ
手のしびれが「首」からではなく「胸郭出口」によって起きているケースは非常に多く、
病院では“異常なし”とされることも少なくありません。
さいたま新都心アーバン鍼灸接骨院では、
- エコーで原因を見える化し、
- ニューボックスⅡで神経絞扼を直接緩め、
- ショックマスターで周囲筋膜を解放し、
- 手技・鍼で全体のバランスを整える。
このように、「神経が通る道を整える」ことに特化した施術を行っています。
「手のしびれ」「肩から腕の重だるさ」「首の張り」が続く方は、
ぜひ一度ご相談ください。
原因を明確にし、早期改善をサポートいたします。
| 住所 | 〒330-0843 埼玉県さいたま市大宮区吉敷町2丁目85-1 |
|---|---|
| アクセス | JRさいたま新都心駅東口より徒歩8分 |
| 駐車場 | 近隣にコインパーキング有 |


















